「サラ金崩壊」井手壮平

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「利息制限法」が定める上限金利(元本の金額に応じて年15~20%)と「出資法」が定める上限金利(29.2%)の間の、「グレーゾーン金利」廃止までの動きを追ったノンフィクション。金融庁、消費者金融業者、政治家など、関係者の攻防を描写する。

サブタイトルは「グレーゾーン金利撤廃をめぐる300日戦争」


無味乾燥な議論の積み重ね(自分としてはこっちが重視されるべきだと思うけど……)ではなく、いろんな人の思いや、なんだかんだで「世論」が流れを作っていくんだなぁと感じた。
新聞記事を追ってるだけじゃ決して分からない、世の中(大雑把過ぎかな?)がどう動いていくのかの一端を垣間見れるのではないかと思う。

そういう意味で、直接グレーゾーン金利とかに興味がない人にも割りとおすすめ。
逆に、これだけ読んで分かった気になってしまうくらいだったら、読まないほうがましかもしれんけど。
あと、今気づいたけど、そう感じるのも著者のバイアスのせいかもしれないのでその辺も注意かもしれない。

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