2007年10月アーカイブ

当日の会合の資料をその日のうちにアップするとは、官庁もなかなか頑張ってるんじゃないでしょうか。
情報公開っていう点でも高得点をあげたい。

主な検討課題(1)「納税者利便の向上・課税の適正化」のところで、 電子申告や納付手段の多様化(コンビニ納付等)の話題が出てるんですが、 それと並んでインターネット公売が出てます。
たぶん今までってオークションで儲けていてもちゃんと申告してる人って多くないんじゃないかと思うんですが、そろそろなのかもしれませんね。
そのうち、一定額以上の売却があったりすると、税務署に調書がいくようになったりするんですかね……。

金融所得課税についてもいろいろ議論されてます。
その資料の中で、証券会社の特定口座数の推移のグラフがあるんですが、
平成15年6月末に135万口座だったのが、19年6月末には1343万になっています。
4年で約10倍!
日本の人口で割ると、9.5人に一人は口座を持ってることになるのかな。
自分みたいに一人で5口座持ってたりする人もいるでしょうからw一概には言えませんけど。

つか、興味深い資料が多過ぎて困るw
いろいろ言及したいところだけど、今回はやめておく。

損益通算の範囲拡大の話は要チェックですね。
株式と公社債の譲渡損益、株の配当・投信の分配金と譲渡損失は通算の方向っぽい。(何年後かは分からないが……
株式の譲渡損益と利子所得の通算は支払調書の整備や事務負担、税収への影響が大きいことなどから、すぐには難しそう……。
これには期待してるんだけどなー。
「解決に向けて実務的に検討」って役所言葉的にはどの程度のニュアンスなんでしょう?
ライターの方の取材や体験談を纏めたもの。

普段の生活では関わらない部分なので、興味深かった。
「必殺掲示人」では、パソ通時代の雰囲気をちょっと窺い知ることができたので、その点も個人的には収穫。
まあ、難しいことは考えずに、興味本位で気軽に楽しく読むのがいいのかな。
章立てになってるので、通勤時にもオススメかも。

内容を、目次からそのまま引っ張ってくると……
・悪徳興信所
・競馬予想会社
・競馬の予想屋
・カギ師
・野球賭博師
・幽霊ライター
・「車で融資」の金融業者
・お寺売買のコーディネーター
・ポーカー賭博屋
・ヌード撮影の仕掛人
・必殺掲示人
・寝室覗き屋

一番興味深かったのは「お寺売買のコーディネーター」かな。
感想は、
年に数回しか関わらないけど、実はこんな風になっていたのか!
っていうか、寺って売買されてたのか……。
といったところ。
俗世間と何ら変わらない、欲と欲が交差する何ちゃらって感じですかね。

野球賭博は関西では結構メジャー(?)だったりするみたいです。
相場の世界に近いものを感じました。
ただし、税込みで。
自分が中学生の頃は1000円割ってたと思うんだが。
……割と最近のように感じたけど、実は10年近く経ってることに気づいたorz

長期推移を見ると、3000円超えたのは1983~84年以来っぽい。
生まれてねぇw

それにしても、1979年頃の伸びが凄まじい。
ちと、Wikipediaで何があったのか調べてみた。

 1/ 1 米中国交回復
 2/ 1 イラン革命
 2/17 中越戦争勃発
 3/28 スリーマイル島で放射能漏れ事故
 6/28 東京サミット
 7/12 キリバス独立
 9/20 中央アフリカ帝国、クーデターにより帝政崩壊
10/26 朴正煕大統領、暗殺
12/12 韓国でクーデター
12/24 ソ連、アフガン侵攻

これほど「激動」という言葉の似合う年は無いだろう……。
とか、他の年のことも調べずに書いてみたw

何度か書いてるけど、掛け捨ての保険のつもりで買ってて、ひたすらドルコストなのに株より全然パフォーマンスが良いってのが何とも微妙な気分にさせてくれます。
積立を始めた当初は、日本が破産しない限り一生買い続けて自分が死んだらどこかに寄付するつもりでした。
しかし、最近は消費税が上がるタイミングで売却していこうかと思い始めています。
どうしたもんかな……。
これから株式投資を始たいという人にとっては、一度目を通しておいてまず損は無いかと。
いかに証券会社の上客や機関投資家などが、個人投資家に比べて優遇されているのかを教えてくれます。
自分としては戦場や戦い方を選べば、それほど不利にはならないんじゃないかと考えていますが。

また、日本特有の株式市場の問題点等の話題は興味深かったです。
新興市場の話や、IPOの主幹事証券会社のこと、証券会社やアナリストのインセンティブの問題など。

少し視野が広げることができたように思えます。
また、自分が基本的に一般論としての株式市場を念頭に置いて考えていることが認識できたのはかなりの収穫でした。
行動ファイナンスを含め理論的な部分だけでなく、もっと俗な部分にも目を向けながら投資すべきかもしれないと感じました。

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