公元2009年 第一季度

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「あけましておめでとうございます(遅」
今年は最低でもWeeklyで更新しようと思っていたのにいきなり躓いてしまいました。

去年を振り返ると、投資関連では惨憺たる結果となりました。
ざっくり3割減ぐらいでしょうか。
自分が一級と認識している人の中では2009年に関しても悲観的な人が多いですね。
細々とインデックス投資を続ける一方、的を絞った投資をしてみようと思っています。
どの的を狙えば良いのかは思案中ですが。

昨年読んだ本は16冊。
半年ほど徒歩通勤だったこともあり、明らかに読書量が減ってます。
量を読めば良いってものでもないと思いますし、もっと読もうと思っているのですが、最近は本屋に行っても読みたいと思えるような本があまり無かったりします。
目が肥えたのか、逆に衰えたのか、良書が減ったのか、好奇心が失われたのか……。
まあ、今年は最近あまり読んでいない科学の本と、最近興味が湧いてきた歴史の本を読んでいきたいと思っています。

(もうすぐ1月が終わろうとしているけど)今年の目標。
・TOEIC:550点(2011年中に600点を目指します)
・定期的に筋トレする(飲みの日、深夜帰宅の日を除く)
・情報セキュリティスペシャリストの試験勉強をする(取得は来年中を目標とします)
・年間24冊以上、本を読む
・52本以上、ブログ記事を書く

全体的に志が低めですが、あくまで最低限の目標です。
H21.1.25
「パーク24/第24回定時株主総会(2009年)」
1/28の出来事ですが、パーク24株式会社の株主総会に行ってきました。
投資暦が今年の4月で10年目に突入するけど、株主総会に出席したのは今回が2度目。
しかも、1回目はエイベックスの株主限定ライブ目当てだったので、平日の昼間に開催されるような一般的な株主総会は初めてです。

正確に数えたわけではなくあくまで印象ですが、出席者の8割方は50代以上の男性のように見えました。
自分の想像では、もう少し主婦層みたいな方々が多いではないかと思っていました。

質疑応答の場では、質問なんだか感想なんだか分からないようなことをだらだらと喋る人が多くて少々辟易しました。
質問の内容も株価や配当・優待に関する内容とか個人的な利用経験みたいな話が多かったです……。
せっかく経営陣が揃っているのに勿体無いなーと思いました。
あまり愚痴っぽくなってしまうのもあれなので、この辺で止めておきますが。

駐車場を広告スペースとして活用する事業は既に実験的には始めているそうですが、少々期待。
社長も述べてましたが「原価ほぼゼロ」で、ドライバーという属性の消費者に対してリーチできるわけですし。
まあ、原価ほぼゼロっていう表現は必ずしも正しくないけど。

何はともあれ(今更ですが)株主総会に出席したのはいい経験になりました。
ウェブサイトや財務諸表、実店舗を見ただけでは分からない情報がいっぱいあるんだなーと感じた次第。
H21.2.1
「最近の投資状況(2009年2月末)」
ちょうど一年前の記事はこちら
四半期ごとに書きたいとか言ってるけど、結局1年経ってるww
最後に自社株のこと書いてるけど、1兆円の損失なんて最早可愛いものですね。
数日後の四半期決算は損失600億ドルとか言ってるし、株価は1ドルを優に切って0.4ドルだし。

2007年夏以降、フルインベストメントに近い状態だったもので、なかなか酷い状況になっています。

2007年3月末以降の総資産の推移は以下の通り。(目盛りは敢えて外しました)
一応、日本円建てと米ドル建てで表示しています。(目盛りの単位は1ドル=100円)
なんと、ドル建てでは若干増えているものの、円建てでは減少しています……。
総資産の推移

アセットアロケーションは以下の通り。

昨年の10月以降、債券を減らして、外国株を増やしています。
金地金は5%程度にしたいところなんですが、他のアセットクラスの大幅な下落とGOLDのここ最近の急騰・円安によって10%超になってしまっています。
ちなみに、匿名組合の評価額については時価っぽく算出しています。

円の大きさそのものが小さくなってしまっているのが悲しいところ。
H21.3.1
「ビジネスとしての振り込め詐欺」
最初に断っておきますが、犯罪を擁護する意図は全くございません。
どこまで「ビジネス」として考察できてるのか疑問、というか結局単に振り込め詐欺に関する説明を何となくビジネスっぽい用語で言い直しただけになってしまった気がします。

まずは概要から。
振り込め詐欺は以下の4つの詐欺の総称らしいです。
なお、括弧内は2008年の被害件数と被害額(いずれも既遂)。
 ・オレオレ詐欺(7407件、約155億円)
 ・架空請求詐欺(3215件、約36億円)
 ・融資保証金詐欺(5035件、約37億円)
 ・還付金等詐欺(4467件、約47億円)

オレオレ詐欺って交通事故の示談金のイメージがありますが、それが主流だったのは2004年(8832件)までで、翌年には1248件に減少、昨年は153件に過ぎません。
最近の主流はサラ金等の借金返済や会社でのトラブル・横領等の補填みたいです。
また、最近は振込ではなく現金書留で郵送させたり、直接集金(?)するパターンもあるようです。

各々の平均被害額は以下の通り。
 ・オレオレ詐欺(210万円)
 ・架空請求詐欺(111万円)
 ・融資保証金詐欺(74万円)
 ・還付金等詐欺(106万円)

架空請求詐欺の平均額が高過ぎな気がします。
小額の被害が警察に届け出されることは少ないんじゃないかと予想。

2008年の「市場規模」(被害額)は約276億円でした。
ただ、これはあくまで警察が認知している額に過ぎないから実際はもっと大きいでしょうね。

また、比較のためにいくつか参考になりそうな値を調べてみました。
・音楽配信の市場規模(2007年):363億円(野村総合研究所
・同人誌の市場規模(2007年):277億円(iNSIDE
・SEOの市場規模(2008年):130億円(MarkeZine

ちょっとしたニッチ市場ぐらいの規模ですかね。

「就業人数」はいかほどでしょう?
2008年の検挙件数4400件に対して、検挙人員は700人。
認知件数は20481件なので、単純計算すると、約3254人。
「雇用創出効果」は限定的みたいです。
逃げ切った人も多いでしょうし、認知されなかった事件も多いでしょうから実際にはもっといそうですけど。

上記の数字を用いると、一人当たりの「売上高」は年間約850万円で、月当たりでは70万円ほど。
思っていたより意外に大人しい数字です。
たぶん、検挙される人は「出し子」と呼ばれるATMから現金を引き出す、使い捨て(?)に近い役割の人が多いためでしょう。
「正社員」一人当たりの売上高に直すとかなり高いんじゃないかと思います。

次は、振り込め詐欺の「社会的意義」について2点ほど。
オレオレ詐欺に限ると、マクロ的なマネーフローだけに着目すれば、高齢層の銀行預金が若年層に移転してるわけで世代間の格差を是正の効果が多少ありそうですね。
とは言え、実際の被害者が富裕層であるというイメージは余りありませんが……。
※無論、富裕層が被害者だったら許されるとも思ってません。

また、おそらく「売上」の大部分は消費にまわってるだろうから、そういう意味では消費の拡大に貢献している部分もあるでしょうね。
276億円は日本のGDPの約0.005%。
日本の人口(約1億2700万人)で0.005%というと6350人なので、小さめの町か大きめの村一つ分ですね。

最後に結論めいたものを。
こんな「ビジネス」は「普通の人々」にとってはリスクが高過ぎてやってられないんじゃないかと思います。
ただ、非正規雇用やらフリーターやらニートやらが増加している現代ニッポンの「希望格差社会」に生きる若年世代の少なくとも一部にとっては意外にリスクに見合った「仕事」なんじゃないかと少しだけ思いました。
まあ、リスクに見合ったというか、失うものが無いといいますか……。
「参入障壁」も心理的な面はともかく、低いでしょうしね。
若年世代への皺寄せが生み出した矛盾の表れとでも言いましょうか。
※繰り返しますが、犯罪を擁護する意図は全くございません。

以下余談。
このページ警察庁のホームページから直でリンク(振り込め詐欺撲滅に向けて)されているページなんだけど酷すぎです。
せめてtitleくらい設定してください……。
しかも、こんななのにサイズ見たら37KBもあります。
ヘッダから判断するにWordで作ったようです。
H21.4.4

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