「The Global 100 - 2008」
Most Sustainable Corporations in the World
「世界で最もサスティナブルな企業100社」ってとこでしょうか。
Sustainableってよく「持続可能な」って訳すけど、もっと良い訳が無いものかな。
とりあえず、このエントリでは「サスティナブル」って表記することにします。
そういうわけで、先日のダボス会議(
世界経済フォーラム)で発表された
「The Global 100」について例によってレビューしてみる。
とりあえず、国別に集計。EUを1項目にしたものと、アングロサクソン諸国という項目を作ったものも加えてみた。
英国 | 23 |
アメリカ | 17 |
日本 | 13 |
フランス | 6 |
ドイツ | 6 |
フィンランド | 5 |
スウェーデン | 5 |
オーストラリア | 4 |
カナダ | 3 |
デンマーク | 3 |
スペイン | 3 |
スイス | 3 |
オーストリア | 2 |
イタリア | 2 |
ベルギー | 1 |
中国 | 1 |
オランダ | 1 |
英国/オーストラリア | 1 |
英国/オランダ | 1 |
EU | 58.5 |
アメリカ | 17 |
日本 | 13 |
オーストラリア | 4.5 |
カナダ | 3 |
スイス | 3 |
中国 | 1 |
アングロサクソン諸国 | 48.5 |
欧州大陸諸国 | 37.5 |
日本 | 13 |
中国 | 1 |
イギリスが1位とは意外でした。
こういうのはほとんどアメリカが1番なので。
日本からのエントリは以下の通り。
・デンソー
・本田技研工業
・松下電器産業
・積水化学工業
・トヨタ自動車
・ダイキン工業
・三菱重工
・日本郵船
・日本精工
・凸版印刷
・リコー
・クラレ
・NTTドコモ
なかなか興味深い顔触れ。
NやFやHは入ってないんすね……。
ソニーがいないのも意外かな。
リストされた国を眺めると、何か第1次世界大戦の頃の列強諸国って感じがします。
北欧が少し強めで、イタリアが大分弱くなってますがw
Financials | 金融 | 21 |
Industrials | 工業 | 17 |
Consumer Discretionary | 一般消費財 | 17 |
Information Technology | IT | 9 |
Materials | 鉱業・化学 | 9 |
Consumer Staples | 生活必需品 | 7 |
Energy | エネルギー | 6 |
Health Care | ヘルスケア | 6 |
Utilities | 公益 | 5 |
Telecommunication Services | 通信 | 3 |
次は業種別。訳はちょっと微妙。
そもそも対応する日本語が無い気がします。
例えば日本の会社の場合、以下のように分類されてます。
デンソー、ホンダ、松下、積水化学、トヨタはConsumer Discretionary
ダイキン工業、三菱重工、日本郵船、日本精工、凸版印刷はIndustrials
リコーはInformation Technology
クラレはMaterialsで
NTTドコモはTelecommunication Services
ちなみにコングロマリットのGEはIndustrialsに分類されてました。
まあ、目安程度ですかね。
自分としては、あまり聞き覚えの無い企業も結構含まれてました。
B2B中心だったり、地域に深く根ざした企業だったりするんでしょう。
ちなみにITだとこんな感じ。
・AMD
・Agilent Technologies
・Electrocomponents
・HP
・インテル
・ノキア
・リコー
・SAP
・Tietoenator
AMDとインテルが共に入っていて、HPも含まれている一方、マイクロソフトやIBMは入ってない。
SAPはあっても、Oracleは無い。
そういえば、ciscoも入ってないな、googleがいないのはまぁしょうがない気がするけど。
しかし、そんな中でリコーが含まれているとはかなり意外。
Financialsでは投資銀行は含まれてない模様。
全21社のうち、イギリス:7、オーストラリア:4なのに、アメリカはたったの2社。
(残りは仏2、独1、蘭1、瑞典1、瑞西1、白1、加1)
これは一番の意外どころではないかと思う。
アメリカの2社はAIGとステートストリートなので投資銀行はおろか商業銀行も含まれていないことになる。
時節柄、それだけサブプライム問題に端を発する影響が懸念されたってことですかね、バイアスだと思うけど。
それにしても、citi、バンカメ、HSBCのどれも入っていないなんてなぁ……。(HSBCはイギリスですが)
H20.2.3