ソフトウェア開発における仕事算の不成立の証明
「仮定」
* 1の力のうち、aだけをそれぞれ他人との連絡に使わなければならない。
* グループがn人で構成されているとき、各人がグループ内の連絡に割く力は、
(n-1)aである。
P=n{1-(n-1)a}
P=-an2+(a+1)n
仕事力を最大にするには、a=0とすればよい。
そのとき、最大の仕事力Pmaxはnとなる。
仕事算が成立するのはP∝nのときであるから、このとき、仕事算は成立する。
しかし、仮定「1の力のうちaだけをそれぞれ他人との連絡に使わなければならないとする」より、a=0は有り得ない。
従って、仕事算は成立しない。
また、仕事算は、前提として各人の力量を均一と考えているが、それは現実的でない。そこからも、仕事算が成立しえないことがわかる。
ソフトウェア開発に従事する人はどんな人でなければならないか
n=1であれば、Pはn当たりに換算して最大のパフォーマンスを発揮することができる。
しかしながら、1人でソフトウェア開発を行うことは現実的ではない。
そこから考えれば、ソフトウェア開発に従事する人は可能な限りaを小さくすることができることが好ましい。
すなわち、コミュニケーション能力に長ける人間である。
無論、それは適当な力量のプログラミング技術を前提とした上での話である。