
かれこれ2年以上前に読んだ本ですが、今更ながらにレビューします。
岩波新書なので(?)、ちょっと左寄りな感はありますが、少なくとも「非営利金融」を鳥瞰するには悪い本ではないと思います。
頼母子講から始まり、主に日本を中心にNPOバンク、市民ファンド、寄付、米英の金融NPOそしてコミュニティバンク進んでいきます。
もちろん、ひところ話題になったマイクロファイナンスについても。
ただ、昨年会社更生手続き開始した武富士の元株主であり、LIPのマイクロファイナンス貧困削減投資ファンドの出資者でもあり、そしてリバタリアンの自分としては、マイクロファイナンスが賞賛されて、消費者金融が悪者扱いされるのはちょっと複雑な気持ちです。
やってることは変わらないというか、金利だけ比べてしまえばむしろ、マイクロファイナンスの金利って日本の消費者金融の「グレーゾーン金利」なんかよりインフレ率を考慮したとしても断然高かったりするわけで。
まあ、でも使途という点ではマイクロファイナンスは基本的に事業に対する融資なのに対して、消費者金融は使途自由なので、そこが大きな違いではあるのか。
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