「三月は深き紅の淵を」恩田陸

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「三月は深き紅の淵を」
自分の脳では、このタイトルを脳語にアセンブルすると「読め」になります。
一切の負意を排除して最大級の好意を込めて「よくできた話」です。
最も好きなタイプの小説のうちのひとつです。
第三章まではそう思っていました。
この小説は四部構成となっているのですが、第四章で裏切られます。
いい意味でも、悪い意味でも。
「六番目の小夜子」を彷彿とさせます。
いやまったく「よくできた話」です。
幾重にも折り重なった意味で。
H15.3.9

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